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ほんの一昔前に「男性の化粧」なんて言った日には、間違いなく白い目で見られていました。「何言ってるんだこの人？」と思われ、変わった人だと認識されてしまっていたことでしょう。
しかし、今の時代はどうでしょうか？男性が化粧をしたり、美を追求することに対して、以前よりも社会全体が寛容になっているようにも感じられますが、実際に「男性の化粧がどう思われているのか」が気になりますよね。
そこでこの記事では、独自のアンケートの結果を用いて、「男性の化粧」が世間一般でどう思われているのかを明らかにしました。また、男性の化粧や美の追求に、どのような手段、アイテムがあるのかについても、メンズ向けメディアとして徹底的に解説しています。
男が化粧するってどうなの？独自アンケートを実施
まずはじめに、Mens STARが独自に行った「男性の化粧」に関するアンケート調査の概要と結果をお伝えしていきます。
| 調査目的 | 適切なコンテンツの提供を目的とした男性の化粧に関する意識調査 |
|---|---|
| 調査方法 | WEBアンケート（ランサーズ） |
| 調査対象者 | 一般男女10代~70代 |
| 有効回答数 | 801名（女性494名、男性307名） |
| 調査実施期間 | 2021/3/27~2021/3/30 |
ご覧のように、男性は85%、女性は82%の方が、「男性の化粧はあり」と答えていることがわかりました。男女で偏りがあると予想していましたが、性別問わず男性の化粧に対してここまで寛容になっているとは、良い意味で予想外です。
では、男性、女性で、具体的にどのような意見を持っているのでしょうか？アンケートに答えてもらう時に、その理由についても尋ねてみたので、その中から抜粋して紹介していきます。
男性の意見
はじめに、男性の意見から見ていきましょう。あり派、なし派それぞれの意見をまとめてみました。
あり派
はじめに、85%を占めた「あり派」の意見から紹介していきます。最も多かった意見が、「身だしなみとしての化粧なら大いに賛成」という意見でした。その中でも代表的なものがこちらです。
【49歳男性】
「人の第一印象は見た目で9割決まる」とも言われていますから、自分自身を知ってもらうために、まず「見た目」を良くする必要があると考えます。そのためには、女性の化粧とまでは言わないにしても、男性でも最低限の化粧ぐらいはしてもいいと思います。
【54歳男性】
やはり第一印象は重要だと思いますので、必要最低限の控えめな化粧であれば、ありだと思います。
どちらも長年お仕事をされてきて、「見た目が重要」であることを認識した上での、ベテランの男性からの率直なご意見だと感じます。ポイントとなるのは、「美の追求というよりは、相手への配慮が重要」としている点で、「女性ほどの化粧が必要とは言わないけど…」という注釈がついていることがわかります。
実際、以下のような意見も見られました。
【28歳男性】
男性タレントが行っている化粧（ファンデーション、眉毛）といった軽めのメイクは賛成。女性がするようなアイラインやまつ毛等は否定的。ただ、身だしなみを整える事は大事なので全否定では無い。
したがって、男性の化粧に賛成ではありつつも、女性のようなフルメイクではなく、あくまで「身だしなみの範囲」での化粧なら十分許容できると考えている方が多いのかもしれません。
また、「自信をつけるため」という理由で、化粧をすることを容認している方も見られました。
【33歳男性】
私自身しているからです。化粧をすると適度な緊張感とリラックス感を味わえます。人前に出るときや大切な人と過ごすときに自信を持てます。
【36歳男性】
自分自身学生時代より肌荒れ、ニキビ跡にコンプレックスがあり、男性用化粧品を購入していた。今も機会があれば脱毛など美容への自己投資をしたいとも思う。
化粧で自分のコンプレックスを上手に隠し、その結果、自信を持って伸び伸びと生きられるなら、これほど良いことはないように感じます。
一方で、ジェンダー論を交えて男性の化粧が賛成と主張する方も一定数存在します。
【51歳男性】
今の時代、男性女性でわけて考えるべきではないと思うため。したい人はすれば良いと思います。
代表的な意見がこちらで、今の時代にマッチした、至極真っ当な内容です。これだけ男女平等が叫ばれている中で、「男だから」という理由だけで化粧を否定するのは無理があるでしょう。
【54歳男性】
個人的にはなし。ただ、ジェンダーフリーという観点からならばあり。
また、こちらの意見では、「個人的にはなし」と感じているにも関わらず、ジェンダー論を考慮して「あり」としています。従来までは「絶対になし」だった方が、時代背景の変化でこのような寛容さを持つことは、社会が成熟しつつあることの証です。
男性の多くは、以上のような理由で「男性の化粧はあり」と考えています。どの意見も理解できるもので、時代の流れが大きく反映されているように感じられます。
なし派
続いて、男性の「男性の化粧はなし派」の意見を紹介していきます。
最も多く見られたのが、「男らしさ」をポイントにした意見です。
【49歳男性】
「素顔に手を加えない」事が男らしい人生に相応しいと思うから。
【51歳男性】
男は男らしく女は女ならしくがいいと思うので、化粧は女のもの男はなしです。こういうとポリコレが流行ってる時代にそぐわないですが。私は保守的なので、ここは変えてほしくない。
代表的な意見がこちらですが、「男は素顔で勝負」「化粧は女性のもの」という価値観で、「男性の化粧はなし」と考えているようです。
一方で、後者の意見は「ポリティカル・コレクトネス（ポリコレ）」、つまりジェンダーフリーの社会的背景があることに一定の理解を示した上で、それでも反対をしてしまう理由を、自分では変えられない「こだわり」だと認識しているため、「断固として反対」としているわけではないようにも感じられます。
実際、同じような意見として、以下のようなものが見られました。
【40歳男性】
世代的に、少し気持ち悪いと思ってしまいます。自分がすることには抵抗がありますが、若い世代の方がする分には似合っていれば特に不快には思いません。
自分の考えを「世代によるもの」として認識しており、別の世代に対する寛容さを持っていることがわかります。
一方で、「化粧に関する誤った知識」を持っていることが原因で、男性の化粧はなしと考えている方も見られました。
【44歳男性】
化粧後の臭いが残るので周囲に不快な印象を与えがちだから。
【50歳男性】
あまりぱっと見カッコ良くないと思います。けばくなるだけです
こちらは「技術的な知識不足」が原因で、男性の化粧をなしとしている方の意見です。適切な方法で化粧を行えば、不快な印象を与えるほどの臭いをさせることはありませんし、「けばい」と感じさせることもありません。
そして、以下の意見は、化粧に関する「2つの誤った知識」を持っている方の意見になります。
【62歳男性】
化粧をするのは女性にもてたいからでしょうが、化粧した男性を好きな女性は少ないと思います。
まず、男性が化粧を行うのは、女性にモテたいという動機以外にも、
- コンプレックスを上手に隠して自信を持ちたい
- 生まれつきの傷やシミを隠したい
- 仕事で良い印象を与えたい
このような動機が存在していますので、「女性にモテたい男だけが化粧をする」という認識は、改めるべき部分ではないでしょうか？
また、先述のように、女性の80%以上が男性の化粧を容認していますので、「化粧をした男性を好きな女性は少ない」わけではありません。
したがって、化粧に関する正しい知識を啓発していけば、男性が化粧をすることが一層普及していくでしょう。
しかし、以下のような意見を持っている方も存在しました。
【24歳男性】
めんどくさそうなのでしてない方がおかしいレベルまで普及してしまうと困るから。
確かに、これには理解できる部分があります。男性の視点から、どこへ行くにも化粧を「しなければならない」と感じている女性を見ていると、窮屈そうに感じてしまうことも少なくありません。
男性でも同じような空気が生まれてしまうと、今より生きにくくなってしまうため、男性の化粧に反対する方が出てきてしまうのも頷けます。
反対派の中にも、「あり寄りのなし」としている方が多く、100%反対としている方は極めて少なかったです。当事者である男性の多くが「賛成派」ですので、今後より一層、男性の化粧は普及していくことでしょう。
女性の意見
続いて、男性の化粧に関する、女性の意見を紹介していきます。
どんな男性でも、「女性からどう思われているのか」は気になると思いますので、参考にしてください。
あり派
まずは「あり派」の意見から確認していきましょう。あり派の女性で最も多かったのが、以下に代表されるような意見です。
【46歳女性】
派手すぎるメイクは気になるけど場に合った適度な化粧は特に問題ないと思うからです。
【53歳女性】
女性と同じように化粧を落としたら別人になるほどする必要はないと思いますが、第一印象で好印象を与えるくらいの化粧はしてもいいと思います。
要約すれば、「フルメイクではなく、身だしなみ程度の化粧なら全然問題ない」といったニュアンスになるでしょう。これは男性のあり派と同じような意見となっており、あり派の中でも「身だしなみ程度ならOK」としている方が大半を占めていました。
また、想像以上に多かったのが、「男性芸能人」から影響を受けている女性です。
【34歳女性】
2.5次元のミュージカルは、みなさんキャラクターに似せてメイクされてて、とてもカッコいいです。男性でもメイクしてると、よりかっこ良く見えるので、ありだと思いました。
【21歳女性】
女性でも男性でも見た目を美しくするために化粧を利用する分には良いと思うから。自分の好きな芸能人も化粧をしているので。
この2つの意見は、どちらも「化粧をしている男性芸能人」のファンとなったことをきっかけに、男性の化粧に対して寛容になっていることがわかります。したがって、化粧に限らず、「美意識の高さ」は少なからず、著名人の影響を受けているといえるでしょう。
もちろん、男性と同様に、ジェンダー論を引き合いに出している方もいました。
【32歳女性】
男女平等の時代です。男性も美しくなりたいという気持ちを持つのは自由だと思います。
これだけ男女平等と叫ばれていますが、女性側からもこのような意見が出てくると、男性側も「化粧をしてみよう」という気持ちになりますよね。
また、非常に説得力のあった意見がこちらです。
【27歳女性】
男性であっても、化粧が自分のコンプレックスや嫌な部分を好きになれるチャンスになると思うから。自分と一緒にきれいになりたいと思ってくれる男性は素敵だと思うし、コスメの話も出来る日が来たら楽しそう。
これまで化粧をしてきた女性だからこその視点で、化粧を「自分を好きになるためのもの」と捉えていることがわかります。そして、自分を好きになることに性別は全く関係ないからこそ、男性の化粧に嫌悪感を抱くわけがなく、「素敵」とさえ感じているとのことでした。
コスメの話が一緒にできたら楽しそうというのも、男性側からはなかなか持ちにくい視点だといえます。
一方で、少し気になったのが以下の意見に代表されるような「やり過ぎ」に関するものです。
【44歳女性】
コンプレックスなどを隠したり、克服するためのメイクならばありだと思います。けれど、私自身があまりメイクをしないので、がっつりフルメイクをしている男性は心情的になしになってしまうかもしれません。
先述のように、実に8割以上の女性が男性の化粧に対して寛容ですが、「女性を上回るくらいの化粧は嫌だ」と感じている方が多いのも事実です。これは、あり派にも、なし派にも多く見られた傾向です。
したがって、あくまで身だしなみやコンプレックスを上手に隠すために化粧をし、別人になってしまうようなフルメイクは避けた方が良いかもしれません。
なし派
続いて、「なし派」の女性の意見を紹介していきます。先に申し上げておくと、男性よりも女性からの方が、男性の化粧に対する辛辣な意見が多かったです。
ただし、勘違いしてほしくないのは、男性の化粧を「なし」としている女性は、全体の18%と、20%にも満たないのです。したがって、あくまで「一部の女性の意見」と受け止めてください。
さて、なし派の女性からの意見として多かったのが、「生理的に受け付けない」というものでした。代表的な意見がこちらになります。
【32歳女性】
男性は化粧なんてしなくても良いです。気持ち悪いからです。
【44歳女性】
お化粧は女の特権なのでなしだと思うのと、女性みたいに化粧直しされるとすごく気持ち悪く感じます。
「化粧は女性だけがするもの」という考えは理解できなくもありませんが、このような性別という枠組みで何かを決めること自体が、今の時代に合っていないことは明らかです。
したがって、このような女性が少数ながら存在することは認識する必要があるものの、これを理由に私たち男性が化粧を断念するべきではないでしょう。
一方で、「自分が男性に求めるもの」という観点で、化粧はなしとしている方も見られました。
【48歳女性】
男性には、美しさよりも、誠実さや教養、知的さ、包容力や優しさを求めるので。
代表的な意見がこちらですが、「外見よりも内面」を求める女性は、男性が化粧をすることに違和感を抱いてしまうのかもしれません。
確かに、外見だけにこだわるあまり、内面が疎かになってしまっては元も子もないですので、両者をバランスよく「自分磨き」していくことはとても大切です。
また、女性ならではの以下のような意見も見られました。
【47歳女性】
女性の自分がまともに化粧をしていないので、男性まで化粧はしなくてもいいと思う。
本来化粧をするべきだとされている女性の自分が化粧をしないのだから、男性に化粧をされたら困ってしまう、といったニュアンスでしょうか？
確かに、私たち男性が化粧を頑張りすぎるあまり、窮屈に感じてしまう女性が出てきてしまうのは、少し心苦しく感じるのも事実です。
しかし、そもそも「美の追及」は性別問わず認められるべきものですので、こだわりたい人はこだわれば良いし、こだわらない人はこだわらなくても良い、といった寛容さが認められる社会になって欲しいものです。
以上が、アンケート結果のまとめになります。あり派、なし派の意見を踏まえると、「身だしなみ程度なら全然問題なし！」と考えている人が大多数ですので、化粧を気になっている男性は積極的に取り組んでみましょう。
「男性の化粧」は男女問わず容認派が大多数
独自アンケートの結果を紹介しましたが、あり派となし派で多様な意見が見られ、非常に興味深かったです。性別を超えて普遍的に見られる意見や、当事者の男性ならではの意見、普段化粧をしている女性ならではの意見など、考え方はさまざまですが、1つ確実にいえるのは「容認派が大多数」であることでした。
男性の化粧が容認される理由
一昔前までは、男性の化粧はここまで容認されるものではなく、冒頭でお伝えしたように「白い目で見られる」のが関の山だったはずです。
では、時代が進むにつれて、男性の化粧がここまで容認されるようになった背景には、どのようなものがあるのでしょうか？ここでは、以下の3つの観点を取り上げてみました。
- 価値観が多様化しているから
- 男性の美意識が向上しているから
- インターネットで情報を得やすいから
それぞれ順番に解説していきます。
価値観が多様化しているから
男性の化粧がここまで容認されるようになった背景には、確実に「価値観の多様化」があります。
男性の化粧が認められなかった時代は、他のことに関しても、「男だから」「女だから」という理由で、決めつけが行われてきました。
- 男だから〇〇しなくちゃだめ
- 女だから〇〇してはだめ
このような性別による決めつけに、合理性や妥当性は一切なく、「ただの思い込み」に過ぎません。つまり、性別による差別がはびこっていた過去は、「社会全体の思い込み」が原因で生じていたのです。
そして、合理性、妥当性が存在しないこのような思い込みは、必ずいつか解消されます。そしてその過渡期が、たった今なのです。
さまざまな価値観が存在することを受け止め、「色々な人がいて社会が構成されている」ことに人々が気づき始め、「思い込み」がどんどん解消されていく。その過程で、「男性の化粧」も容認する流れができているのでしょう。
このような「思い込み」は、決して性別や化粧だけに留まるものではありません。社会全体が「思い込み」を認識し、全ての人が伸び伸びと生きられるようになって欲しいものです。
インターネットで情報を得やすいから
男性の化粧が受け入れられなかった背景には、ジェンダー論の他に、「情報が入手しにくかった」こともあります。
今でこそ、男性向けの美容メディアはインターネット上に無数に存在しており、いつでもアクセスし、化粧の方法やおすすめの商品を知ることができます。難しいとされる化粧の方法も、YouTubeなどで動画を見れば、一発で理解できてしまうのです。
しかし、インターネットが普及する以前に、男性が美容や化粧の情報を知ることは、ほとんど不可能に近かったのではないでしょうか？唯一といっても良い情報を得る手段は、「女性向けの雑誌」など紙媒体の書籍ですが、当時はネットショッピングも普及していませんので、書店やコンビニで男性が女性向け雑誌を購入すると、白い目で見られることは不可避だったはずです。
また、家族や友人の女性に、化粧に関して質問しようにも、これまた「白い目で見られる」ことを理由に、躊躇してしまう男性がほとんどだったでしょう。
以上より、インターネットが普及する以前の社会では、男性が化粧に関する知識を得ることは実質的に不可能でした。そして、情報が入ってこなければ、
- コンプレックスを上手に隠せる
- 良い印象を与えられる
- おすすめの化粧品
こういった、化粧に関するメリットや方法を知れませんから、化粧に関心を持つ男性も少なくなります。
逆にいえば、インターネットが普及した現代は、化粧によるメリットや方法が男性にも伝わっているため、化粧に興味を持つ男性が増え、結果として化粧をすることに抵抗感を抱く男性が減っていると考えられます。
男性の美意識が向上しているから
「男性の美意識の向上」も、男性の化粧が容認される理由の1つとしてあげられます。
ここでは、美意識の向上をデータ化したものとして、医療脱門専門院「メンズリゼ」の男性契約者数の推移を取り上げてみました。
ご覧のように、医療脱毛の契約者数は「5年間で11.3倍」にも急上昇しています。2倍や3倍ではなく、10倍を超える契約者数の増加ですので、これはまさしく「男性の美意識が急激に上昇した」ことが原因の1つだと考えられるでしょう。
そして、これだけ男性の美意識が向上すれば、ムダ毛処理以外にも、「顔を良く見せる方法ってないのかな？」などと考え、インターネットを使って情報を得ようとする方も出てくるはずです。そういった方々が化粧に興味を持ち、結果として男性の化粧が容認される流れにつながっています。
「男の化粧」で今よりカッコよくなろう！
以上のような理由があり、男性の化粧は以前よりずっと、性別問わず受け入れられるものとなっています。
そもそも、美しくなること、自信を持つことといった「化粧を行う動機」と性別は一切関係がないものですので、男性が化粧をすることに躊躇する必要は一切ありません。
したがって、少しでも化粧に興味を持っているなら、積極的にチャレンジしてみるべきだといえます。
メイク以外にも興味を持とう
また、化粧というと、顔の印象を変える「メイクアップ」のことを連想する方もいるかもしれませんが、男性の化粧の場合、あまりメイクにこだわりすぎるのも良くありません。
なぜなら、先述のように、男女問わず「身だしなみ程度の化粧なら大賛成」としている方が多く、逆に、フルメイクに関しては「あり派」の中でも否定的な意見を持つ方も少なくなかったからです。
したがって、「男性の化粧」への考え方は、メイクというより「身だしなみへの配慮」と言い換えた方が良いかもしれません。そして、身だしなみへの配慮には、顔以外にも全身隈なく存在します。
そこで、次の章では、男性が行うべき化粧として、全身の身だしなみを整える方法やアイテムについて、徹底的に解説をしています。顔だけでなく、腕や脚、雰囲気にまでこだわることで、「美しい男性」を目指しましょう！
男性の化粧ってどんなものがある？おすすめアイテムを徹底解説！
ここからは、今よりカッコいい、イケてる男になりたい方々へ向けて、「男性の化粧」に関する正しい知識やおすすめアイテムを徹底的に解説していきます。
先述のように、男性のフルメイクをOKとする方は性別問わずまだまだ多くありませんので、ここではメイクだけに限らず、「身だしなみへの配慮」として以下の4つのポイントに分けて話を進めることとしました。
- メイク
- スキンケア
- ムダ毛処理
- ニオイケア
メイク以外にも男性ができるケアはありますので、順番に確認していきましょう。
これから解説するケアアイテムは、私が実際に使用し、当サイトでレビューを行った結果、「自信を持っておすすめできる」と判断したものしかありません。男性向けのケアアイテムを知りたい方は、要チェックの内容となっています！
メイク
この記事をご覧になってくれている男性のほとんどが、「男のメイク」について気になっているはずですが、
- 男がメイクをしても問題ないの？
- どんなアイテムを使えばいいの？
- 初心者でもできる？
このような疑問を抱いている方が多いはずです。
「男がメイクをしても問題ないの？」という疑問に関しては、性別問わず「社会全体の8割以上」が認めてくれているため、自信を持ってメイクをしても問題ありません。
一方で、女性のようなフルメイクをすることには、まだ反対派の方が多いと思われるので、「ちょっとカッコよく見える」くらいのメイクを意識すべきだといえます。
そして、この「ちょっとカッコよく見える」を手軽に叶えてくれるのが、「BBクリーム」と呼ばれるアイテムです。
BBクリームとは？
BBクリームは「Beauty Balm（美の軟膏）」の頭文字を取ったアイテムのことで、顔にサッと塗るだけで、たちまち気になる肌悩みを隠してくれる非常に使いやすく、便利なアイテムのこと。
BBクリームで期待できる「隠し効果」としては、以下のものがあげられます。
- 毛穴
- シミ
- そばかす
- ニキビ
- 青ヒゲ
- 赤み
参考：今さら聞けない！BBクリームとCCクリームの違いって？時短メイクで理想の美肌へ♪
どれも他人には見せたくない肌悩みですが、特に男性にとって大きいのが「青ヒゲと赤み」です。ヒゲ剃りをしても隠しきれない青ヒゲ、そして青ヒゲを隠そうとヒゲ剃りに力を入れれば入れるほどダメージを受けてしまう「赤み」は、多くの男性を悩ませていることでしょう。
一方で、青ヒゲ対策として有効な手段は色々とあるものの、実質的に有効なのは「ヒゲ脱毛」くらいでした。しかし、ヒゲ脱毛はかかる手間と費用が大きなネックですので、まさにお手上げ状態の方がほとんど。
そこで注目を浴びたのが、元々女性向けのメイクアイテムとして開発、販売されていた、BBクリームです。サッとひと塗りするだけで、肌悩みを隠し、顔色を整えてくれることから、メイク初心者の男性でも簡単に使えてしまうのが強み。
コンシーラーやパウダー化粧品など、本格的なメイクアイテムのような使いにくさがありませんので、一度使ったら手放せません。
加えて、BBクリームには日焼け止めやスキンケア効果も期待できるので、一石二鳥どころではない、非常に大きなメリットを期待できます。
BBクリームを実際に使ってみた
BBクリームの特徴やメリットを知ったところで、ここからはBBクリームを実際に使った写真を紹介していきます。
実際に使用したBBクリームは、こちらの「NULL BBクリーム」という商品です。コスパ良しの優れた商品で、多くの男性に支持されています。では、ビフォーアフターの写真をご覧ください。
いかがでしょうか？女性のメイクのように、「全然違う」というわけではありませんが、「ビフォー」の写真では、青ヒゲや赤み、ニキビ跡が目立っていることが分かります。大きく印象をダウンさせてしまうため、「これがなくなればなぁ」と何度思ったことでしょうか。
しかし、BBクリームをサッと塗るだけで、「アフター」の写真のようになってしまうのだから驚きです。血色の良い好印象な顔色となり、青ヒゲや赤みも完璧にではないですが、ナチュラルに隠すことができています。
気になる使い方は、指の先に少しだけとって、顔全体にムラなく塗り込んでいくだけですので、誰でも簡単に使えちゃうのも強み。
以上のように、BBクリームは身だしなみ範囲の「自然なメイク」を簡単にできてしまう優れたアイテムですので、今よりカッコいい、イケてる男に近づきたい方は、マストで使うべきだといえます。
数多くあるメンズ向けBBクリームから、おすすめアイテムを厳選して紹介した記事がこちらになるので、気になる方は参考にしてください。
メンズ向けBBクリームは、最近ではドラッグストアやテレビCMでも見かけるようになりました。急速に普及しているアイテムですので、まだ使っていない方は一度使ってみることをおすすめします！
スキンケア
BBクリームで隠すことで、男としての印象をアップさせられますが、スキンケアにより肌のコンディションを改善させることも、メイクと同じくらい大切なことです。BBクリームを使用することで、確かに肌悩みを上手に隠すことができますが、隠すのにも限界があることもまた事実。
したがって、今まで「なんとなく」でやってきたスキンケアに力を入れることが大切です。
男性のスキンケアに大切な2つのポイント
しかし、スキンケアといっても、どのようなことをすればいいのか分からない方も多いでしょう。そんな方のために、ここでは男性のスキンケアに必要な最低限のポイントを、以下の2つに絞って解説していきます。
- 適度に保湿する
- 手間をかけない
適度に保湿する
男性のスキンケアにおいて大切な1つ目のポイントに、「適度に保湿する」ことがあげられます。
スキンケアと保湿は切っても切れない関係にあり、スキンケアといえば保湿、保湿といえばスキンケアといえるほど、関わりが深いです。その理由を、以下の引用文で確認しましょう。
肌には肌を守る天然のバリア機能があります。健康な肌では、表面にある「角質層」がたっぷりと水分を蓄えて、角質層自らがバリアと化しています。
ご覧のように、健康な肌では肌の最も外側の「角質層」が水分で満たされており、この部分が外部からの刺激から守る「肌バリア」として機能することで肌トラブルを防ぐのです。逆にいえば、肌が乾燥していると、角質層がスカスカになってしまい、外部からの刺激で肌トラブルが生じやすくなります。
だからこそ、スキンケアにおいては保湿が重要ですが、保湿をしすぎるあまり、肌がベトベトになってしまうと、ニキビや悪臭など、別の肌トラブルが生じてしまうのです。
つまり、肌の保湿は適度なバランスで行うことが重要だといえます。そして、自分にとって適度なレベルを見つけるためには、以下の3つの「肌タイプ」のうち、どれに該当するのかを知ることが重要です。
- 脂性肌（オイリー肌）
- 乾燥肌
- 混合肌
男性は女性に比べて分泌される皮脂（天然のオイル）の量が多いので、割合としては脂性肌の方が多いですが、肌の中にベタつく脂性肌と、カサカサする乾燥肌が混在する「混合肌」タイプの方も多くいます。
大まかに、常に肌がベタついているなら保湿は弱め、カサカサしやすいなら保湿は強め、と覚えておくだけでも、スキンケア製品の選びやすさはグッと上がりますよ。
乾燥は顔だけでなく、全身でケアすべきものです。唇にはリップクリームを、手にはハンドクリームをこまめに使用することで、今よりグッと身だしなみは改善されるはず！
手間をかけない
「スキンケアには保湿が重要」と聞いて、早速化粧水や乳液などを購入しようと考えている方もいるでしょうか？
確かに、スキンケアの基本は、洗顔をした後に化粧水で潤わせて、乳液で潤いを閉じ込めて、美容液で栄養を与える。場合によってはクリームでさらに保湿を行い、時間がある時にはパックまでして万全の状態にしておく、といったような、非常に手間がかかる手順を踏む必要があります。
しかし、これまでスキンケアに力を入れておらず、スキンケアを行うことが習慣化していない男性にとって、以上の手順を全て毎日行うのは無理があります。一方で、スキンケアは毎日行うことが大切ですので、男性にとっては「手間をかけずに毎日欠かさず行う」ことが何より大切！
そこで全男性におすすめしたいのが、化粧水からクリームまで、1つ塗るだけでで何役もこなしてくれる「オールインワン化粧品」です。
化粧水や乳液はもちろん、女性向け高級美容液にも見劣りしないくらい高品質な成分が配合されているメンズ向けオールインワンも数多く存在します。
最近では、以下の画像にあるように、メンズ向けコスメを販売する、誰でも知っているような大手メーカーが、ドラッグストアで購入できるメンズオールインワンを開発、販売しているくらい、ホットなメンズスキンケアアイテムになってきました。
「使わないと損」といえるくらい、使い勝手が良い化粧品ですので、おすすめのオールインワンを紹介した以下の記事も参考にしてください。
適度な保湿を毎日行うことで、透明感とツヤのある、若々しい肌へと生まれ変われます。オールインワン化粧品を上手に使って、継続してスキンケアを行っていきましょう！
ムダ毛処理
男をアゲるために大切なのが、「ムダ毛処理」ではないでしょうか？
女性はムダ毛処理がエチケットですが、男性でもこれは同じことがいえます。特に毛深い男性は、恋愛において「自分に自信を持てない」など深刻な悩みに発展するケースも少なくないので、「男だから」という理由だけでムダ毛処理をしないのはナンセンス。
毛深い悩みを抱えているなら、むしろ積極的に処理をすることで、今までより自分に自信を持つことができ、結果的にイケてるメンズへと一歩近づけるのです。
ムダ毛処理にはこれを使おう！
では、男性の力強く、濃いムダ毛を処理するには、どうすれば良いのでしょうか？一般的な「カミソリ」を用いたムダ毛処理は、非常に手間がかかる上に、使用方法を誤ると出血することもあります。肌質が弱い方からすれば、カミソリ負けのダメージは気になるところでしょう。
また、ブラジリアンワックスなど、除毛ワックスを用いた方法は、確かに綺麗に除毛できるものの、強烈な痛みとの戦いがネック。
そして、痛みも少なく除毛効率も高いレーザー脱毛は、施術代金が全身で数十万円と、現実的な選択肢とはあまりいえない方が多いでしょう。
そこでおすすめしたいのが、「除毛クリーム」を使用したムダ毛処理です。
たとえば、こちらの「MONOVO」というメンズ向け商品ブランドの除毛クリームは、「塗って待つだけ」でムダ毛が綺麗さっぱり消えてなくなります。
このように、気になる部位にクリームを塗って、
ラップで包み、10分程度置いておけば、
このように、ムダ毛がゴッソリ取れてくれます。
全部綺麗に取り切れば、このように清々しいほどにムダ毛が消えてなくなってくれますので、特に夏場などに重宝する、男性の必携アイテム！
おすすめの除毛クリームを紹介した以下の記事を参考にして、毛深い悩みから解放されてみてはいかがでしょう？
ムダ毛処理は、毛深いことで悩んでいる男性を心理的に救うことができますし、清潔感を向上させることで女性からの印象もアップさせられる、一石二鳥の身だしなみケアです。除毛クリームを用いたムダ毛処理は、手軽に使えて肌へのダメージも少ないなど、使用感がとにかく良いので、ムダ毛に悩む全ての男性におすすめ！
ニオイケア
男性の悩みとして、決して軽視できないのが「ニオイケア」です。身体から発せられるニオイの原因は、大抵の場合で皮脂ですが、男性の皮脂の分泌量は女性のおよそ2倍。つまり、男性は女性よりも体臭の悩みを抱きやすいといえます。
そして、ニオイの悩みは想像以上に深刻になりがちです。
- 人混みにいるとニオイに気づかれそうで不安
- ニオイが原因で女性と話すのが怖い
- 自信を持って裸になれない
このような「対人関係全般」において大きな悩みに発展しやすいため、ニオイに悩んでいる男性はニオイ対策を早いうちに行う必要があります。
お風呂で行うニオイ対策
ニオイ対策で重要なのは、お風呂でのニオイケアです。ニオイにはミドル脂臭や加齢臭など、いくつか種類がありますが、その原因は「汗と皮脂をエサにして活発になった、肌に常在する雑菌」であることが分かっています。
参考：体臭の原因 – くすりと健康の情報局 第一三共ヘルスケア
つまり、1日の終わりに必ず入るお風呂において、身体の汗や皮脂、雑菌を綺麗にすれば、効果的なニオイケアができるのです。メンズ向けの抗菌成分配合のニオイ対策ボディソープは多数販売されているので、体臭が気になる方は以下の記事を参考にしてください。
香水を使うのも効果的
また、ニオイケアとして香水を使うのも、非常に効果的です。香水は対策というより、オシャレ感覚で使うものですので、ボディソープなどのニオイ対策と併用すると良いでしょう。
一方で、男性の香水は、実は女性からの評判はあまり良くありません。当サイトで独自に行ったアンケート調査において、「香水を使う男性は好きですか？」と女性に尋ねたところ、およそ半数の女性が「嫌い」と答えました。
理由として最も多かったのが、「ニオイがキツすぎる」というもので、男性の多くが誤った香水の使い方をしていることが分かります。香水を上手に使うことで、ニオイだけでなく「雰囲気」をアゲることができますので、香水の正しい知識とおすすめ商品をまとめた、以下の記事も参考にしてみましょう！
有名ブランドの商品など、香水は意外と奥が深いアイテムです。しっかり使いこなすことで、シチュエーションや相手によって自分の雰囲気を大きく変えられますので、使い方を誤らずに積極的に使ってみましょう！』
まとめ
男性が化粧を行うことに、現代の社会は想像以上に寛容になっていることが、アンケート調査の結果判明しました。性別問わず7割以上の方々が、男性が化粧を行うことに賛成している事実を知れば、自信を持ってメイクを楽しめそうです。
一方で、女性のようにフルメイクをすることに対しては、まだまだ抵抗感を抱く方が多いため、BBクリームでナチュラルに隠すなど、あくまで「身だしなみ」程度の化粧にとどめておくことも大切。
顔だけでなく、全身の身だしなみをしっかり整えて、今よりイケてるメンズを目指してみましょう。
「男が美を追求しても良いのでは？」と考える方は、昔と比べて確実に増えてきているはずです。しかし、実際のところ、世間からはどのように思われているのか、気になる方もいるでしょう。今回、Mens STARでは独自アンケートを実施し、男性の化粧を徹底的に深掘りしてみました。